ピンポーン・・・ 「あぁ?誰だこんな時間に・・・」 「獄寺くん・・・今日泊めてくださいっ!」 「・・・はぁぁ!?」 夜も22時をまわり。辺りはすっかり暗くなった時間に。 どういうわけかクラスメイトのが家にやってきやがった。 しかも、泊めてくださいとはどーいうことだ。 制服にコート。手元にはボストンバッグ。 話の限り、ボストンには一日分の着替えとかが入ってるんだろう。 「おま、何考えてんだよ!無理に決まってんだろ無理に!」 「だって家の水道止められちゃって・・・」 水道止められたって、お前。の家庭事情が危ぶまれる。 そういうのって料金滞納してもしばらくは待ってもらえるんじゃねぇのか? 他のヤツらはどうしてんだよ、と聞くと、 どうやら家族は散り散りにそれぞれの知り合いをあたっているらしく。 「それにしたってほら、あれだ笹川とかの家行きゃいーだろが」 「京子ちゃんちいきなり押しかけたら迷惑だもんっ」 「俺はいいのかよ!」 「だって獄寺くん一人暮らしでしょう?ね、泊めてっ?」 一人暮らしの男の家に転がり込むのはいいと思えるその思考が俺には理解できねぇ。 「とにかく駄目だ」 「えーいいじゃないっご飯作ってあげるから!」 「んなもんで釣られるわけね・・・ってオイ!勝手にはいんじゃねぇ!」 「おっじゃましまーす♪」 一度上がられてしまえば嫌っつーのも忍びないもので。 ・・・ったく、どうすりゃいいんだよ。 「えー意外っすごい綺麗!」 「意外って何だよ」 「だって一人暮らしの男の家ってこう・・・グチャーってイメージが」 部屋の中をぐるぐると見回すた挙句、感想を漏らすに呟く。 幸いにも今日は片付いてる方だ。 部屋は割りと片付いてないと落ち着かないとは言え、一人暮らしだ。 洗濯をできないまま、朝十代目のお迎えに上がってしまう事だってある。 干した洗濯物をたたむ気力のないまま、疲れて寝てしまう事だってある。 そう考えると、が来たのも今日でツイてる・・・ってそういう問題じゃねぇだろうが。 「そうかよ」 「まぁ獄寺くんだもんね」 俺だから、っていうのは褒められてるのか貶されてるのか。 とりあえず素直に褒められてると受け取っておく。 「っていうか初めて獄寺くんの家来た」 「そうだろーな」 「うん。これからはもっと頻繁にこよーっと♪」 「そうだ・・・・って何言ってんだお前!」 適当に相槌を返すと爆弾発言。油断も隙もあったもんじゃねぇ。 「えーいいじゃないっ見られて困るものある訳じゃなさそうだしっ」 「そういう問題じゃねぇだろうが」 「今日はもうご飯食べたの?」 「・・・人の話聞けよ」 やっぱり、謎だ。 人の静止を振り切っては台所に駆け、シンクを覗き込む。 ・・・ここも幸いにして今日はさっき食べた分しかねぇ。 「あ、食べたんだ。流しにお皿あるもんね」 「あぁ」 「そっか自炊も出来るのかぁ・・・わたし用無しじゃない」 「まぁな」 ってことでとっとと帰ってもらえたりは・・・しねぇだろうな。 ここまでくるとそろそろ俺にも諦めってものがでてくる。 「ねー獄寺くん、ベッドは壁際と外側、どっちがいい?」 「壁・・・ってお前!何やってんだよ!」 投げかけられた問いにバッとの姿を探すと奴はとっとと寝室に移動していて。 安っぽいスツールのベッドにボストンから取り出した枕を並べていた。 (そんなもんまで入ってんのか) 「何・・・て寝る用意??」 「普通に考えて一緒のベッドに寝るってねぇだろうが!」 「じゃあ獄寺くんは私が床の上で寝て凍えて風邪引いてもいいって言うの!?」 「そういう訳じゃねぇけど!」 逆ギレかよ。 「じゃぁいいじゃない、はい決定ね!私外側獄寺くん壁際!」 「ふざけんな!」 「ふざけてないですー あ、お風呂借りるね!」 「ちょ、お前な!」 この期に及んで風呂まで借りんのか。 ・・・神経太い奴。 「あれ、獄寺くん寝てる?寝ちゃった?」 「(そうだよ。だから諦めろ)」 「うーんベッドのど真ん中で寝られると私の場所ないんだけどなぁー」 「(そりゃそうだろうな)」 「ま、いっか」 「(やっと諦めたか)」 もぞ。 ・・・ぎゅ。 「(なんでくっついて寝てんだこいつー!!!!!)」 「こうしてれば落ちないよねっうん私頭いい!」 暫く耐えてりゃ諦めるかと思いきや。 正直言って心臓が持ちそうになかった俺は目を開けた。 「お前何考えてんだよ」 「何って・・・あれ起きてたの?」 「人のベッド入ってきてこんなひっついてんじゃねぇよ」 「いいじゃないっ獄寺くんと私の仲なんだし」 「・・・どんな仲だよ」 「そりゃ、こういうことしちゃう仲、でしょ?」 今更確認しないでよ、とが身体を摺り寄せた。 それもそうか、と俺はお言葉に甘えて額に唇を寄せた。
○● ふたりのキョリ
(つまりは、恋人同士。) ○● あとがき 初の獄寺夢です!まさか雲雀さんより先に手出すとは思わなんだ・・・ 最後まで恋人らしさは皆無でいくよう頑張って、オチのようにもってきましたが。 ・・・途中でバレてましたか??どうなんだろう・・・ なんだか書いててやたらノリノリでした!獄寺夢、相性いいみたいですっ♪ それでは読んで下さった方々へ愛を込めて。 write...09/03/